愛媛新聞で、現在開催中の企画展「開館35周年記念 玉美コレクション展」が紹介されました!
開館の経緯や展示作品について、丁寧に取材してくださいました。
愛媛新聞で、現在開催中の企画展「開館35周年記念 玉美コレクション展」が紹介されました!
開館の経緯や展示作品について、丁寧に取材してくださいました。
今治市玉川近代美術館(徳生記念館)は、昭和61(1986)年12月3日に玉川町出身の篤志家 故 徳生忠常氏の「故郷に文化の土壌を」との想いから、全資金を提供し創立、旧玉川町に寄贈された美術館で、所蔵作品の多くも徳生氏の寄贈によるものです。
開館から35年を経た現在も、創立者の意志を継ぎ、身近に本物の芸術に触れることのできる美術館として活動しています。
2019年には、創立者のご遺族により、新たにコレクションを彩る木村忠太氏の作品7点が寄贈されました。そこで開館35周年を記念し、新収蔵品とあわせて、当館を彩る珠玉の名品をご覧いただく館蔵品展を開催いたします。
会期:2022年1月16日(日)まで
休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌平日)、年末年始(12/29~1/3)
観覧料:一般520円、学生260円
高校生以下または18歳未満は無料
※65歳以上の方420円 ※一般団体(20名以上)420円
※障がい者手帳をお持ちの方及びその介助者1名は無料
【無料観覧日】12月5日(日)は開館を記念して終日観覧無料
歌川広重「東海道五拾三次」(狂歌入り東海道)全56枚も展示中! |
11月26日(金)に、寝たきりや認知症の高齢者を介護されている方を対象とし、介護方法や介護予防、介護者の健康づくりの知識や技術を習得し、さらに日頃の介護疲れを癒してリフレッシュを図ることを目的として「今治市在宅介護者のつどい(陸地部)」が開催されました。
この事業は、今治市から、今治市社会福祉協議会が委託されて行われたもので、会場のひとつに玉川文化交流館(玉川近代美術館併設)が使用されました。
午前中は玉川文化交流館で、ライアー奏者 まかな瑠音さんと共演 NALUさんの演奏や、つどい場だんだん 代表 保持さんによるお話がありました。
会場には河北康佑さん(今治市出身)の絵も展示されていました😊 |
河北さんの絵画「青い金魚」をもとに、まかなさんが作られた曲も演奏されました。やさしいライアーの音色、素敵な歌声、アートとミュージックが融合した空間で癒しのひとときを過ごせたことと思います。 |
つどい場だんだん 代表の保持さんは飾らない言葉で、ご自身の介護体験、どういった想いで「つどい場 だんだん」を立ち上げられたのか、どのような活動をされているのかなどお話してくださいました。 |
午後からは、玉川近代美術館の見学(学芸員の解説付き)や、鈍川の紅葉散策、玉川福祉センター内での相談・交流コーナーや、入浴剤&シトラスリボンづくりなどを体験されました。
内容の濃い1日で、体力的には疲れた~という方もいらっしゃいましたが、皆さん笑顔で楽しそうにされていて、良いリフレッシュになったのではないかと思います。
美術館は、普段の生活から少し離れて、静かな時間を過ごせる場所です。身近な非日常の空間として、これからもお気軽にお越しいただければ嬉しいです。
学芸員F
皆さま、こんにちは!
玉川近代美術館で開催中の「みんなとMAYA MAXX展」、初日と2日目にギャラリートークを開催しました。
感染防止対策として、マスク着用や手指のアルコール消毒、来場者カードの記入、検温、会場の換気、椅子の間隔を空けて座るなどを行い実施しました。
MAYAさんご本人からお話を聞ける貴重な機会ということで、楽しみにしてくださっていた方も多く、あっという間の楽しい時間でした。
ギャラリートークの様子
玉川近代美術館と河野美術館では、8月29日(日)まで「みんなとMAYA MAXX展」を開催しています!
今治市出身のアーティスト・MAYA MAXXさんの今治初となる展覧会です。
河野美術館では、最新作「おらんちゃん」をはじめ主に絵本の原画を展示、玉川近代美術館では、ロールスクリーンを現代の掛軸と捉えた作品を主に展示しています。
玉川近代美術館「現代の掛軸描きました展」の様子をご紹介~
会場は玉川文化交流館ですが、美術館入り口からお入りください |
180×90㎝のロールスクリーン23点を展示! |
右壁には絵本「ぱんだちゃん」の原画も展示♪ |
北海道移住後に制作された木製の作品もあり、見ごたえがあります! |
会期:2021年7月31日(土)~2021年8月29日(日)
休館日:8/2(月)、10(火)、16(月)、23(月)
観覧料:単館券300円、2館共通券500円
※高校生以下または18歳未満は無料
※障がい者手帳をお持ちの方およびその介助者1名は無料
※各館の常設展は別料金です
両館ともに、子どもから大人まで楽しんでいただける展示となっております。
皆さまのご来館をお待ちしております!
学芸員F
7月16日(金)、玉川地域にある九和小学校の2年生16名が、美術館に来てくれました。
校外学習の一環で地域の施設を訪ねるもので、毎年来てくださっています。
見学前のインタビューでは、美術館がいつ頃できたのか、1番大きな絵のサイズ、作品はどのように運ばれてくるのかなど、たくさんの質問をいただきました!
その後、開催中の「wonder アートを楽しもう」を学芸員と一緒に、何が描かれているのかクイズ形式で見学したり、みんなで描かれている数を数えたりと楽しく美術館やアートに親しんでもらいました(*^^*)
九和小学校の皆様、ご来館ありがとうございました!
今治市では、子どもの頃からアートや文化・歴史に親しんでもらえるよう、市内文化施設は「高校生以下または18歳未満」は観覧料が無料です。
これからも気軽に美術館に遊びに来てくださいね😄
学芸員F
皆さま、こんにちは🌻
玉川近代美術館では6月26日(土)から館蔵品展「wonder アートを楽しもう」が始まりました!
この展覧会は、アートの様々な見方や楽しみ方をご紹介するものです。
本来、アートは自由に楽しむものなので、正しい見方や答えはありませんが、新たなアートの見方や楽しみ方につながれば嬉しく思います。
では早速、展示室の様子をご紹介~(。・ω・)ノ
この言葉は徳生忠常氏の日頃の信条です。
「お金は社会の預かりもの。たまたま私が預かっているが、何時かどこかへお返しせねばならない。」
ふるさとを愛し、故郷の発展を願った徳生さんは、長年の努力で築き上げた多額の私財を玉川町へ寄附されされました。
今も玉川町に残る徳生さんの貢献についてご紹介します。
※玉川町保健センターは現在、「玉川サイコープラザ」となりNPO法人玉川サイコーにより管理・運営されています。建設当時の玉川総合公園 |
「徳生ひろば」と名付けられた公園内の石碑 |
この時、公園内に徳生さんの銅像を建てたいとの町の申し出に対し、何事にも謙虚な徳生さんは固辞されましたが、何とかして謝辞を表したい町の意向により「徳生ひろば」と名付けられました。「そこまで気を使っていただいて有難うございます」と徳生さんも頭を下げられたそうです。
昭和61年4月 玉川近代美術館の建設へ
玉川近代美術館の用地、建築資金、絵画作品、その他一切の資金を寄附。
「殺伐とした世相を良い社会にするには、体を鍛えるスポーツと、心を耕す何かがいる。それならば前者は総合公園で、後者は美術館としたい。」
徳生さんのこうした想いから美術館の建設へと動き出しました。
昭和61年12月3日 玉川近代美術館開館
開館当時の美術館 |
開館セレモニー |
2階展示室が空中に浮かんでいるようなデザインは、当時多くの建築家から注目を受けました。また、休憩コーナーにある大きな窓は、『窓から見える景色も1枚の絵画のように』とのコンセプトで、開館から35年経った現在も、四季折々の美しい自然を楽しませてくれています。
1階展示室 |
2階から1階を見た様子 |
休憩コーナーから見た桜(2021.4) |
開館セレモニーのテープカット後、息子さんから当時の玉川町長へかけられた言葉は「親父の念願を叶えて頂きありがとうございました。」というものでした。
徳生忠常さんのふるさとへの貢献はご本人の高い志はもとより、それを理解し、陰で支えたご家族の協力があったからこそ、成しえた行為であったといえます。
開館当時(35年前)の美術館 |
開館当時(35年前)の美術館(側面) |
現在の美術館(側面) |
玉川近代美術館は今年の12月3日 に開館35周年を迎えます!🎊
ところで、皆さまは当館の正式名称をご存じでしょうか?
当館は「今治市玉川近代美術館(徳生記念館)」です!
正式名称には創立者である故・徳生忠常氏のお名前をいただいています。
当館は今治市(旧玉川町)出身の実業家であった徳生氏が、故郷に文化の土壌をとの想いから、全資金を提供し「心温まる名画の美術館」として昭和61年(1986年)12月3日に開館。所蔵作品の多くも徳生さんの寄贈によるものです。
そこで開館35周年を記念して、あらためて創立者がどのような人だったのか、どのような想いで美術館を建てられたのかを、このブログでご紹介していきたいと思います。
まずはじめに略歴をご紹介します。
明治34年生まれの徳生さん、今年は奇しくも生誕120年の年でもあります。
当時は、農家の長男に生まれたら家を継ぐことがまだ当たり前の時代でしたが、生来 体が丈夫ではなかったこともあり商売の道へと進みました。
戦争中は一時帰郷、ふるさと九和村のために貢献され、徳生さんを称えた碑は現在も鍋地地区の入り口にあります。
東京で大成功を収めましたが、何事にも謙虚な徳生さんは、一度も社長という高座に就くことはなく、専務取締役という立場で社業を取り仕切りました。
そして、ふるさとを大切に想い続け、65歳で商売から退かれた後は、様々なかたちで玉川町のために尽くされました。
次回は今も玉川町に残る、徳生さんのふるさとへの貢献をご紹介しつつ、美術館建設に至る経緯や想いについてご紹介いたします。
当館のブログは学芸員Fが担当しております
裏の土手を対岸から撮影しました📷 |
徹底したうえで、○家族・友人・職場の同僚など、日頃会っている身近な範囲で、
○大人数、長時間を避ける、○体調不良の方は参加を控える、○適度な距離を保つ、
○飲食する場合は大皿は避け、食器は個別に用意し使いまわしをしないなど、
十分な注意を行ってください😌
玉川近代美術館では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ご来館に際しては
次のことにご協力をお願いします。
★咳や発熱などの症状がある方は、観覧、施設利用をご遠慮ください。
★受付での手の消毒、咳エチケット(マスクの着用など)を心掛けてください。
★密閉・密集・密接の状況にならないよう、各自で注意して施設を利用するよう
お願いします。
★海外から帰国し、帰国してから2週間を経過していないお客様につきましては、
来館を自粛するようお願いいたします。
美術館職員によるドアノブや手すりの消毒など、感染防止対策も行っております。