ご報告が遅くなりましたが、7/3(木)に九和小学校2年生が毎年恒例の町探検で訪れてくださいました✨
展示室に入る前に、学芸員から美術館でのお約束をお伝えします。
「玉川近代美術館ははじめて!」という子どもさんがほとんどだったので、「作品にはさわらないでね」「壁にもたれたりしないでね」とパネルを見ながらご説明。
みなさん真剣に聞いてくれました |
そしてこちらも恒例、当館の創立者・故 徳生忠常氏が、故郷のために出資してくださった施設などのご紹介もします。
町内の徳生さんスポットは、マップを作れるほどあります |
「九和小学校の体育館や、校庭にある野口英世像も徳生さんがみんなのために建ててくれたんですよ」と伝えると、「えー!」「そうなんやー!」とみなさんびっくりしていました😯
(※この記事の展示内容は、2025年3月1日~7月21日に開催した館蔵品展のものです)
展示室では、館蔵品展「シリーズseries/平和への祈り」の作品を鑑賞。
第1展示室では、菅井汲《12の星座》シリーズを鑑賞して、星座クイズを行いました。
どれがどの星座かな? |
大人でも難しいクイズを、ズバッと正解させる子がたくさんいました✨すごい!
第2展示室では、平和への祈りを込めた岸浩の大型作品や、鈴鹿芳康のハンドシリーズ作品《平和を祈るカタチ》を鑑賞。
子どもたちの何倍も大きな作品です |
広島への原爆投下を愛媛松山から見た岸浩の作品には、黒く大きな雲が特徴的に描かれ、今回の展示で一番大きな作品《この刻を忘れることなかれ》につけられた二つの壊れた時計は、それぞれ広島と長崎への原爆投下時刻を指しています。
小学2年生にはまだ少し難しかったかもしれませんが、これから先の平和学習の中で、この作品を見たことを思い出してくれるといいなと思います。
最後にロビーに戻り、学芸員さんへの質問コーナー。
「何人の人が働いていますか?」「一番高い絵はどれですか?」などの質問が上がる中、同席していた事務員も思わず「へえ~」となったのが「一番めずらしい絵はどれですか?」という質問の答え。
「めずらしいにもいろんな意味がありますが」と前置きしつつ、「現在展示中の作品では、ポール・ゴーガン《カイユ工場とグルネル河岸パリ》です」とのこと。
その理由は、「ゴーガンが画家に専念する前の作品だから」。
毎日観ている作品なのに、事務員もはじめて知りました!
九和小のみなさんのおかげです✨
地元の美術館で作品を鑑賞して、学芸員の話を聞いて、芸術文化を少しでも身近に感じていただけたでしょうか。
九和小学校2年生のみなさん、ご来館ありがとうございました!