2024年5月21日火曜日

新収蔵品《祈り》を市内初展示中✨

ただいま開催中の館蔵品企画展「光と影/モノクローム」では、宇和島市出身の日本画家・浜田泰介氏より、このたび今治市にご寄贈いただいた作品《祈り》の市内初公開を行っています。

浜田泰介《祈り》2023年


こちらの作品は、2023年に完成した東寺(世界遺産・京都)の客殿壁画の下図です。

浜田氏には2022年の今治港開港100周年記念事業「今治風景展」の際、当館にて、今治を描いた風景画を多数展示していただきました。
そのご縁もあり、このたびこちらの作品をご寄贈いただけたとのことです✨


新収蔵品《祈り》は、現在開催している館蔵品企画展の会期中、1階 第1展示室にて展示しております。(2024年7月24日(水)まで)
この機会に、ぜひご覧ください😊

館蔵品企画展「光と影/モノクローム」開催!

日に日に夏らしさと梅雨が近づいてくるようなお天気ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか😊

当館では5/14(火)より、館蔵品企画展「光と影/モノクローム」を開催中です✨




今回の館蔵品企画展では、光と影をどのように捉えて表現しているのか、また黒の表現に注目して所蔵作品を紹介しています。

第1展示室では、写真造形作家・鈴鹿芳康氏によるピンホール写真を阿波和紙に表現した作品と、館蔵品のなかから、光と影の捉え方に注目した油彩画を主に展示しています。

第1展示室


鈴鹿芳康氏は京都芸術大学の名誉教授で、2019年に当館の所在地と同じ今治市玉川町に移住されました。
2020年に当館で個展「WIND MANDALA」を開催した作家ですので、皆様のなかにはご記憶に新しい方もおられるのではないでしょうか✨
今展では当館に収蔵されたピンホール写真と並べて、長年、鈴鹿氏が取り組んでいる「再生」をテーマにしたプロジェクトの作品も展示しています。


第2展示室では、画家の国籍、描かれた年代、制作技法などを問わず、白と黒のモノクロームで表現された作品を展示しています。

第2展示室


こちらでは松本竣介やアンディ・ウォーホルなどに並べ、今治市出身で国内外で活躍する若手作家・山田彩加氏の作品も2点、展示しています。
モノクロームの作品にもみられる、光と影の表現もあわせてお楽しみください。

山田氏作の2点。緻密に描かれた、迫力あるモノクロ作品です。



また第2展示室の内壁では、齋藤カオル氏が1982年から制作した作品によるテーマ展示「現代の源氏物語」も行っています。
NHK大河ドラマで話題の「源氏物語」の一端を、現代の版画作品でぜひご堪能ください。





●館蔵品企画展「光と影/モノクローム」
会 場:今治市玉川近代美術館
会 期:令和6年5月14日(火)~7月24日(水)